心と体の関連は、私たちが思うよりもはるかに強く、思考や感情は、
精神的、肉体的健康に影響を与える特定の化学物質の生産を刺激しています。
心と身体は切り離せない関係
東洋医学では、臓器のトラブルが、その人の感情に影響を与えていると考え、
長年の感情の癖・パターンが臓器のトラブルを招く原因になっていると言われています。
臓器と感情
東洋医学では五つの内臓、つまり『五臓』が身体の中心であり、
肝、心、脾、肺、腎の5つです。
それぞれの臓器はそれぞれの感情を司っています。
肝臓・・・怒り
心臓・・・狂喜
脾臓・・・憂い
肺臓・・・悲しみ
腎臓・・・恐れ

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マイナスの感情が毒を作る
怒り・・・肝臓に溜まる

「怒り」と一言いっても、表現の仕方は人それぞれ。
人に向ける外向きの怒り、自分に向ける内向的な怒りと
その人によってパターンがあります。
怒りの体内毒素は80人をも殺傷する猛毒
アメリカの心理学者エルマ・ゲイツ博士は人間の吐き出す息を使って
実験をしました。
人間が吐き出す息を液体窒素で冷却し、取り出した沈殿物がその時の人の感情の状態によってさまざまな色に変化するというのです。
通常は無色透明になります。
・怒っている人が吐き出す息の沈殿物・・栗色
・悲しみや苦しみを感じている人・・・灰色、
・後悔の念を抱いている人は・・・薄い赤
これらの色がついている沈殿物を分析すると、かなり強い毒性が検出されるそうです。試しに怒っている人が吐き出した栗色の沈殿物を水に溶かした物をネズミに注射したところ、わずか数分でネズミは死んでしまったとのことです。さらに、人間が1時間くらい怒りの感情を持続させると、80人以上の人を殺すことができるほどの毒物が発生するそうです。
怒りを解放して欲しいときに、身体は自然に肝臓のある右側の背中から盛り上がってきて、解放したいとリクエストをします。
些細なことで妙にイライラして、よく怒るようになったら肝臓が疲れていないか、悪くなっていなかと考えてみてください。
肝臓が疲れたり、弱ると自律神経が乱れる
怒りっぽくなる、イライラするのも自律神経の乱れです
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狂喜・・・は心臓に溜まる

心臓は喜びと笑いに連動し、喜ばず笑わないと心臓に異常を来す。
喜びすぎる 心臓タイプの性格は『狂喜』だと言われます。 これ、ちょっと違和感あるかも しれません。
東洋医学の 本には『心臓を病むと笑いすぎる』と書いてあります。
人体では心臓が人体のすみずみにまで血液を送り、ぬくもりと喜びを与えます
反対に人から与えられることを望むという、自分の欲望を満たすだけの喜びは一国の君主であれ、一家の主人であれ、そして人体での心臓であれ、その統率力は失われてしまうことになるわけです。
このようにして、心臓が弱まると、喜びやすくなるというのは、自分の喜びのことだけしか考えなくなるという喜びです。
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憂いは脾臓に溜まる

憂い. 脾臓タイプに特徴的な感情は『憂い』です。 このタイプの人は、エネルギーが滞る と憂鬱な気持ちになります。 調子がいい時、あるいはストレスが強い時、. 頑張りすぎて 脾臓にエネルギーが集中しすぎることがあります。
脾臓に溜まる感情は心配、憂い、妬み、不信感、拒絶、無関心など
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脾臓は、「憂い」の感情を司っているといわれており、
脾臓がくたびれてくると、くよくよするのです
また、食欲をコントロールできなくなってきます
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悲しみは肺に溜まる

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肺にエネルギーが集って発散できないと『悲しい気持ち』を強く感じます。 また、肺に エネルギー多集まりすぎると肺が熱を持ち、息が苦しくなります。
クヨクヨしたり、悲しみの感情に心が支配されています。「肺」と深い関係があるのが、この「悲しみ」の感情なのです。
また、肺は、大腸とつながっている、と東洋医学では考えられいます。さらに、肺・大腸は、四季のうち、秋の季節に弱ると言われています。
悲しみの塊は、とても大きくて一朝一夕には取り除けないようですが、自覚症状を持つことが何より大切です。
呼吸できなくなるほど苦しい体験をしたため、深く呼吸することに恐れさえ感じているようです。
呼吸は生きていくうえで、最も基本的なことで、これができないと無論死んでしまいます。
人生がもたらすものに抵抗すると、自然とハートが閉じ、猫背になっていきます。
人は悲しみで死ねるという実験
1920年に死刑囚にできるだけ苦痛を与えないという条件で行われた
人体実験で、医師は目隠しをして横たわった死刑囚の手首と足首にメスを
あてがいました。
床には血を受け止める桶が置かれ、死刑囚は自分の手足から
血がしたたり落ちるぽたぽたという音を聞きました
やがて死刑囚は眠るように静かに息を引き取りました。
医師は死亡を確認しましたが、
驚いたことに死刑囚の手足に傷痕はありませんでした
なぜなら、医師はメスをあてただけで切ってはいなく、
傷口にあたる場所に、ゆっくりと水滴が落とされただけでした。
桶の中に落ちていたのは、血ではなくただの水だったのです。
死刑囚はそれを血だと思い込み、多量の血が流れていると思いこんで
亡くなっていきました。
この恐ろしい実験の目的は、人間が強いストレスにより死に至るかを
確かめることでした。
一滴の血も流すことなく死刑は執行され、人は自分の思いで死ぬことができる
ということが証明された実験です。
恐れは腎臓に溜まる

腎臓には、「恐れ」のストレスがたまりやすいとされています。
恐れがあると、カラダは緊張します。血管も収縮し、血管断面の「径」が狭くなります。
当然のことながら、血流は滞り、不純物が蓄積しやすくなります。
その状態で一番、影響を受けるのは、「腎臓」なのです。
恐れが多く、不安な1日というのは、腎臓に大きな負担を与えてしまうのです。
腎臓は、カラダでは、古くなった血液を「捨てる」ことを
担当しています。
まさしく「カラダの断捨離」の中核的存在なのです。
腎臓は、恐怖や心配から体を守るための役割を持った臓器ですから、
毎日、恐れたり心配したりしていると、腎臓の負担が大きくなって、
ついには、腎臓の病気になってしまうのです。
とてつもない恐怖により、腎臓が機能不全に陥ってしまい、
髪の毛の色が真っ白に なってしまったということです。
腎臓には、髪の毛を黒くする作用もあるからです。
腎臓の弱い人に、白髪が多いのは、そのためなのです。
恐怖で髪が一晩で真っ白になる?
恐怖で髪が一晩で真っ白になる?
フランスの王妃マリー・ アントワネットが、
死刑の恐怖から一夜にして白髪になったというエピソードが有名です。
ストレスと髪の毛には深い関係があり、ストレスが続くと毛細血管が
収縮してしまうため、毛母細胞の働きが低下し、髪の色のもとである
メラニン色素を作っているメラノサイト(色素細胞)の働きが衰えて
白髪が増えると考えられています。
紀元前1~2世紀に書かれた中国の医学書「素問」に
感情と臓器の関係が記されています。
怒ると気は逆上する。
喜ぶと気は穏やかになる。
悲しむと気は消える。
恐れると気は下降する。
驚けば気は乱れる。
考え過ぎると気は固まる。
その他の感情
不安、心配性・・・胃腸
孤独、寂しさ・・・記憶中枢、脳神経細胞
恨み・・・・・・・神経系、皮膚、呼吸器系、便秘
不信感、猜疑心・・情緒不安定、心臓
否定的考え・・・・胃腸関係、腎臓
ひがみ・・・・・・血液、副腎、リンパ、ホルモン系

◆まとめ◆
怒りは肝を傷つける。
喜びは心を傷つける。
過度の思慮は脾を傷つける。
悲しみは肺を傷つける。
恐れは腎を傷つける。